はじめに
iPhoneには「スクリーンタイム」という便利な機能があります。この機能を使うと、自分や家族のスマホの使い方をわかりやすく表示して、使いすぎを防いだり、生活リズムを整えたりすることができます。
たとえば、SNSやゲームに夢中になって夜ふかししてしまう、子どもがスマホを長時間使ってしまうなど、日常生活の中でよくある悩みに対して役立つ機能です。
この記事では、スクリーンタイムの基本的な使い方、こども向けの設定方法、使い方の工夫、よくある質問まで、わかりやすく説明します。
1. スクリーンタイムってなに?
スクリーンタイムは、iPhoneやiPadでどのアプリをどれだけ使っているかを記録して、必要なら使える時間を制限できる機能です。自分でルールを決めてスマホの使いすぎを防ぐことができます。
1-1. スクリーンタイムでできること
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アプリを使った時間を日ごと・週ごとにチェックできる
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ゲームやSNSなどのカテゴリ別に使った時間を確認できる
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アプリごとに使える時間を決めることができる
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特定の時間(夜など)にスマホを使えないようにする
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通知の数や内容を確認できる
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ファミリー共有を使って、子どものスマホを遠隔で管理できる
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年齢に合わない内容のブロックができる
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アプリのダウンロードや課金も制限できる
1-2. スクリーンタイムがおすすめな人
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ついスマホを長く使ってしまう人
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勉強や仕事に集中したい人
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子どもにスマホを使わせるときに心配な保護者
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スマホを見ない時間を作りたい人
2. スクリーンタイムのはじめかた
2-1. スクリーンタイムをオンにする方法
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「設定」アプリを開く
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「スクリーンタイム」をタップ
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「スクリーンタイムをオンにする」を選ぶ
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「自分用」または「子ども用」を選ぶ
これで、スクリーンタイムが使えるようになります。
2-2. 自分のスマホの使い方をチェックする
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「設定」→「スクリーンタイム」→「すべてのアクティビティを表示」
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よく使うアプリ、使っていた時間、スマホを何回開いたかなどがわかります
3. 時間の使いすぎを防ぐ設定
3-1. アプリの使用時間を決める
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「スクリーンタイム」→「App使用時間の制限」
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ゲームやSNSなど、制限したいアプリを選ぶ
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1日に使っていい時間を設定する(たとえば30分など)
時間を超えるとアプリが使えなくなり、続けたいときはパスコードの入力が必要になります。
3-2. スマホを使えない時間を決める(休止時間)
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「スクリーンタイム」→「休止時間」
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夜など使わない時間帯を設定する(たとえば22時〜7時)
この時間は、決めたアプリ以外は基本的に使えなくなります。
3-3. 休止時間でも使えるアプリを決める
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「常に許可」の中で、休止時間中でも使ってよいアプリ(電話やメッセージなど)を選びましょう。
4. 子どものスマホを見守る設定(ファミリー共有)
4-1. 子どものスマホに制限をかける方法
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保護者のiPhoneで「設定」→「スクリーンタイム」→「ファミリーのスクリーンタイムを設定」
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子どものApple IDをファミリーに追加する
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遠くからでも子どものスマホの使い方をチェック・制限できます
4-2. できることの例
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アプリの使用時間を制限できる
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スマホを使わせない時間を決められる
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不適切なサイトや動画を見られないようにできる
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課金やアプリのダウンロードをブロックできる
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子どもの現在地を確認する(「探す」機能)
5. スクリーンタイムの上手な使い方のヒント
5-1. 大人が自分に使うときの工夫
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SNSに1日30分の制限をかける
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勉強中や作業中は通知をオフにする(「集中モード」と一緒に使う)
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週末だけアプリを制限してスマホ断ちに挑戦
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夜寝る前はスマホを使わない時間をつくる
5-2. 親子でルールを決める
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毎週スクリーンタイムの内容を一緒に見る
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スマホの使い方について、家族でルールをつくる
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上手に使えたら褒める・ごほうびを用意する
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パスコードは保護者が管理する
6. よくある質問と困ったときの対処法
6-1. パスコードを忘れてしまったら?
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Apple IDを使えばリセットできます(iOS 13.4以降)
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ファミリー共有の設定があれば、親のiPhoneからも直せます
6-2. 制限がかからないアプリがある?
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電話や設定など、iPhoneの一部のアプリには制限ができません
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「常に許可」になっていないか確認しましょう
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裏で動いているアプリには制限が効きにくいこともあります
7. おわりに:スマホを上手に使おう
スクリーンタイムを使えば、自分や家族のスマホの使い方を見直して、生活リズムを整えることができます。
使いすぎに気づくきっかけになったり、夜にしっかり眠れるようになったり、集中して勉強できるようになることもあります。
まずは「自分がどれだけスマホを使っているか」を知ることから始めましょう。そして、自分に合ったルールを決めて、スマホと上手につきあっていきましょう。
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